GMO(遺伝子組換え)食品の蔓延
かなり以前から「遺伝子組換え食品」というものが気になっていました。
ちょくちょく見かける「遺伝子組み換えでない」という表示を見たことがあると思います。
しかし、以前は「遺伝子組換えの何が悪いの?」「何のために遺伝子組換え?』といったレベルででしたし、特に調べる事もなく普通にスナック菓子や、コンビニ弁当、大手チェーン店等で食事をしてました。
そんな私に衝撃を与えてくれたのは、この本がきっかけでした。
https://www.amazon.co.jp/「モンスター食品」が世界を食いつくす-遺伝子組み換えテクノロジーがもたらす悪夢-船瀬俊介/dp/4781609538?ref_=nav_signin&
もの凄く簡単に説明すると(私はこの様に理解しました。正しいかどうかは…)
1.遺伝子組換えは、除草剤耐性や害虫対策のためになされる。
1.遺伝子組換え食品は発がん性の危険がある。
1.遺伝子組換え作物をそのまま直接食べていないが、形を変えて様々な物に紛れ込んでいる。
1.日本は規制が甘く、遺伝子組み換え食品を摂取する量は世界的に見ても非常に多い。
実際に日本に輸入が許可されているGM(遺伝子組換え)作物は、
とうもろこし、大豆、菜種、綿実、じゃがいも、てんさい、アルファルファ、パパイヤの8種類だけです。
これらのうち主に流通しているのは、とうもろこし、大豆、菜種、綿実の4種類。
この8品目と、これらの作物を主な原材料とする32種の加工食品(豆腐・納豆・みそ・きな粉・コーンスナック菓子・ポップコーンなど)に遺伝子組み換え表示義務があります。
しかし日本の現在の法律では
・ 主な原材料(原材料の重量に占める割合が上位3番目以内)にしか表示義務がなく、含まれる量が5%未満であれば「非遺伝子組み換え」と表示できます。
・組み換えDNA、およびそれによって生成したたんぱく質が残らないものにも表示義務がなく、油や醤油などはGM作物の使用は表示されません。
表示義務のない遺伝子組み換えGM食品の一例
・肉、卵、牛乳、乳製品など遺伝子組み換えのエサを食べて育った家畜品
・サラダ油、植物油、マーガリン、ショートニング、マヨネーズなどの油類
・醤油
・コーンシロップ、果糖、ブドウ糖などの糖類
・その他に、コーンフレークや醸造酢、醸造用アルコールなど
カップラーメンやお菓子、さまざまな調味料など日常食品に遺伝子組み換え作物が潜んでいます。
欧州連合(EU)ではすべての食品や飼料、さらに添加物までを対象に、遺伝子組み換えの表示基準は0.9%未満。
日本の「非遺伝子組み換え」商品が、EU諸国では「遺伝子組み換え」商品に一瞬にして早変わりします。
カップラーメンや添加物を多く含む加工品には、GM作物由来の食物油脂、醤油、たん白加水分解物、加工でん粉、調味料、カラメル色素、乳化剤、酸化防止剤、ビタミンB2などが使用され、あらゆるものにGM作物は姿を変えて潜んでいます。
私たちは気づかないうちにGM作物を食べているの可能性が大きいのです。
以下、オーガニック・ライフを提案するメディア INYOUさんより転載。
遺伝子組み換えトウモロコシを食べ続けたマウスの姿
写真:Criigen(遺伝子操作に関する独立情報研究機関)(フランス)
2012年9月、フランス、カーン大学・セラリーニ教授ら研究チームが、遺伝子組み換え作物の危険性を明らかにする実験結果を公表しました。
巨大な腫瘍ができたマウス。
市場に出回っている除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシ(NK603)をマウスに2年間(マウスの寿命に相当する期間)、エサに混ぜ食べさせた結果がこの写真(実験では200匹のマウスを使用しデータを出している)。
実験で使用されたNK603。
日本では厚生労働省が「安全性審査が終了した遺伝子組み換え食品」として公表しています(「安全性審査が終了し公表された遺伝子組み換え食品及び添加物リスト(平静28年4月25日現在版)」)。
遺伝子組み換えGM作物(Genetically Modified Organisms=GMO)は通常「除草剤耐性」で大量の除草剤を使用し栽培されます。
健康被害の原因がGM作物なのかそれとも、除草剤なのかをはっきりさせるため下記のようなグループに分け実験は行われました。
試験群
A群:GMコーンのみ
B群:除草剤+GMコーン
C群:除草剤+非GMコーン(普通のコーン)
対照群
D群:非GMコーンのみ
写真からも分かるように(A)GM作物単体、(C)除草剤単体、そして(B)除草剤+GMコーンで共に大きな腫瘍がマウスにできました。 たとえ除草剤を使用しなくてもGM作物は危険なことがこの実験からも分かります。
詳しくは「遺伝子組換え」「GMO」などで検索すれば沢山出てきます。