近年「水素」の作用で成長ホルモンの分泌を促すことが注目されています。

胃粘液に大量に存在する「グレリン」というホルモン物質は空腹時の刺激によって分泌され、食欲を増進させるとともに、成長ホルモンの分泌を強力に刺激することがわかっています。

成長ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンで、細胞や組織の成長、代謝などに関わる重要なホルモンです。最近ではアンチエイジングの重要なファクターとして注目を集め、成長ホルモン補充療法や、加圧トレーニングによる成長ホルモン増強が、アンチエイジング目的に盛んに行われるようになっています。

しかし、この補充するホルモンは非常に高価で、一般の方が継続して摂取することは難しいでしょうし、高齢者であれば加圧トレーニング自体、行うことが難しいですね。

「水素」は成長ホルモンそのものを増やすのではなく、「グレリン」を増強することで成長ホルモンの分泌を促進します。「水素」を摂取するとグレリンが上昇し成長ホルモンが増加し、血中の成長ホルモンが増強され、身体中に行き渡ります。

水素吸入により「肌が若々しくなった」「筋肉が疲れにくくなった」「頭がすっきりした」という感想をよく聞きますが、これは上記のような作用があるからだと考えられます。

「水素」の間接的な作用は今後ますます注目されることでしょう。

参考：なぜ水素で細胞から若返るのか (PHP新書)辻直樹 (著)